カネに無縁な男
'03年10月、最高裁が上告を棄却。無期懲役の有罪判決が確定し、万事休したかに思われた。
だが、そこから弁護団は驚異の粘りを見せる。ゴビンダさんの精子の劣化具合から犯行当日より以前のものだと示す独自鑑定など、新たな証拠を集め、'05年に再審請求にこぎつけた。
「結果的に無罪を確定的にしたのは、再審請求審で弁護側と裁判所の要請により検察が行った、被害者の体内に残っていたDNAの再鑑定でした。それが現場に落ちていた陰毛のDNA型と一致し、被害者と最後に性交したゴビンダさん以外の『真犯人』の存在が浮かび上がったのです。
でも実は、現状の刑事裁判では、再審請求審をいかに開かせるか、その門戸が非常に狭いんです。その意味では、有罪確定から地道に独自の証拠を集め、裁判所を『やる気にさせた』意義が大きかったと自負しています」(佃弁護士)
弁護団には佃弁護士が尊敬してやまない主任弁護人がいる。神山啓史弁護士(57歳)である。
引用:東電OL殺人事件 テレビにも出ないしカネももらわない ゴビンダさんの弁護団 15年間の冤罪法廷で勝ち取ったもの | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]
2016年5月28日土曜日
東電OL殺人事件 テレビにも出ないしカネももらわない ゴビンダさんの弁護団 15年間の冤罪法廷”弁護団には佃弁護士が尊敬してやまない主任弁護人がいる。神山啓史弁護士(57歳)である。”
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