業務上横領罪などで大阪地検特捜部に追起訴された弁護士の久保田昇被告(62)は、交通事故で脳機能障害を負った少女の一家までターゲットにしていた。「弁護士は弱者の味方であるはずなのに」。5千万円以上の示談金を着服される被害に遭った少女の母親が取材に応じ、被告の巧妙な手口を明らかにした。
「熱心に耳を傾けてくれる先生」のはずが…
平成18年1月、当時10代の長女が自転車で帰宅途中、自宅近くの交差点でトラックにはねられた。一時は意識不明の重体となりながら一命を取りとめたが、脳機能障害が残った。母親は仕事を辞め、長女の介護に専念することにした。
入院費用や生活費の捻出に苦しむ一家の支えとなったのが、知人に紹介された久保田被告だった。「苦しい経済状況にも熱心に耳を傾けてくれ、信用できる先生だと安心した」。母親は事故の相手側との示談交渉を久保田被告に一任し、被告から提示された書類にも言われるがままに署名、捺印(なついん)した。
「示談不成立」とウソ 9年たってわかった事実
その後数回、示談成立前の一時金名目で入金があった。「私が説得して送金させましたから」。仕事ぶりを誇示する久保田被告への信頼はいっそう深まった。実際は「交渉途中」と説明されていた22年春の段階ですでに示談が成立。振り込まれたのは示談金の一部に過ぎなかった。
引用:「弱者」も標的にした着服弁護士 脳障害少女の一家、5千万円超被害に(1/2ページ) - 産経WEST
2016年5月28日土曜日
引用:「弱者」も標的にした着服弁護士 脳障害少女の一家、5千万円超被害に(1/2ページ) - 産経WEST ”「示談不成立」とウソ 9年たってわかった事実”
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